釦録
萌えメモ的な何か
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Rさんが先日…というには前過ぎる…のログをpixivに上げて下さいました!
見返したらなんかもうカオスで方向性がわかりませんが(笑)
楽しかったことは伝わるのではないかと!
2/25絵チャログ
さて、αの部分はトリコマの小説…?です。
ずっと自分が書いた駄文を大好きな「小説」というコンテンツとして扱うのが気恥ずかしくて、わざとぼかしてssって呼んでいたのですが、先日ふとssの定義をググってみて知って。
「主に会話形式で成り立つもの」
って。
会話…ねぇし…(※三作通しても)
うちのトリコさん、コミュ障どころの騒ぎじゃないんだが、どうしよう。
【諸注意】
・三作目にして濡れ場やってみました。直接表現は省きましたが、まあ、そんな心づもりで。
・初めてにしてまさかのDV。
・鬱じゃないはずがない。
・タイトルが「あらしのよるに」しか思いつかなくて真剣に悩んでいる。
・ア●フォートおいしい。
・もはや注意じゃない。
見返したらなんかもうカオスで方向性がわかりませんが(笑)
楽しかったことは伝わるのではないかと!
2/25絵チャログ
さて、αの部分はトリコマの小説…?です。
ずっと自分が書いた駄文を大好きな「小説」というコンテンツとして扱うのが気恥ずかしくて、わざとぼかしてssって呼んでいたのですが、先日ふとssの定義をググってみて知って。
「主に会話形式で成り立つもの」
って。
会話…ねぇし…(※三作通しても)
うちのトリコさん、コミュ障どころの騒ぎじゃないんだが、どうしよう。
【諸注意】
・三作目にして濡れ場やってみました。直接表現は省きましたが、まあ、そんな心づもりで。
・初めてにしてまさかのDV。
・鬱じゃないはずがない。
・タイトルが「あらしのよるに」しか思いつかなくて真剣に悩んでいる。
・ア●フォートおいしい。
・もはや注意じゃない。
嵐の後ほど、穏やかな朝を迎えるのはなんでなんだろう。
ボクは小鳥の鳴く声と柔らかい日差しの中、目を覚ました。まだ朝夕は冷え込むけれど、窓を開けると確かに春の匂いがした。動物も植物も目を覚ます季節が近づいている。何かいいことが始まりそうな、浮き立つような空気の朝。まるで皮肉のようだった。
昨日の夜の嵐が信じられない。
痛む身体を引きずって、ベッドから滑り落ちるように降りる。全身の関節はまるでオイルの切れたギアのようにぎしぎしいった。なんとか居間までたどり着くと、ソファの下にくちゃくちゃになった毛布が落ちていた。あの人は昨日もここで眠ったのだろう。でも家の中に人の気配はない。いつものことだった。水を一杯飲み、毛布をたたむと、ボクは片付けるために寝室へと戻った。
寝室に戻ると、クローゼットの扉の内側についている鏡の前に立った。これがボクの家の中で唯一全身がうつる鏡だ。
今日は午後から出かける用事があった。レストランの仕事が繁忙期でなかなか補充できなかった生活用品を買いに行きたかったし、貴重な食材を仕入れたと十夢さんから連絡が入っていたから、ワールドキッチンにも行きたかった。だから、今の自分が外に出られる状態なのかを確認しなければならない。ボクは鏡を覗き込む。
目の下にはくまがあった。明らかに疲労の色が滲んでいる。でもこれくらいなら仕事のせいにできるだろう。唇に真新しいかさぶたができていて、舐めると濃い鉄の味がした。これは昨日のキスと呼ぶには荒っぽすぎる口付けのせいかもしれないし、激しく揺さぶられている間に自分で切ったのかもしれなかった。どちらでもいいけれど。これも転んだことにでもしておこう。
一通り目立つ場所を確認した後、ボクは服と呼ぶにはあまりに大き過ぎる、シーツのようなシャツを脱いだ。明るい中、鏡で自分の裸を見るのは気が進まなかったけれど、仕方ない。鏡の中には25歳にしては小さくて貧相な男が映っていた。でも問題はそこじゃない。
身体中に残る赤い痕だった。
あちこちに散る半円状の赤い点線。あまりに全身くまなく付いているものだから、一瞬ボクはこういう模様の生き物かと思ってしまう。くすっと笑いかけて、全然面白くないことに気付き、やめた。
それは明らかに人間の歯型だった。
「困ったなぁ…」
まだ肌寒い季節だから、長袖を着られるのはよかった。腕についた押さえつけられた手の痕が隠せる。でも、首が出てしまう。マフラーをするような季節ではもうなかった。今時のお洒落な人が身につけるような薄手のストール?なんてボクは持っていない。
こんな大きな赤黒い歯型なんて見たらみんなきっと驚くし、心配するだろう。情事の跡というよりは大型の獣に襲われた跡だった。首元の鬱血の痕を撫でる。まだ鈍く痛い。
途方にくれていたけれど、身震いして我に返った。まだ裸で突っ立っているには寒い季節だ。ボクはいそいそと着替え始める。できるだけ首の詰まった服を探す。袖を通しながら、ボクはこの痕をつけたあの人について考えた。
「トリコさん、今、なにしてるのかなぁ…」
ボク達が“そういう”関係になったのは、突然のことだった。
あの夜は雨が降っていて、風も強く吹いていたと思う。トリコさんはボクの家に突然やってきた。そのこと自体は別に珍しいことではなかった。大体、「思い立ったが吉日」と豪語する人がアポイントメントなんて大切にするはずがない。
でも、明らかにいつもとは様子が違っていた。
快活な笑顔も、漲るようなエネルギーもなかったのだ。そんなトリコさんを見たことがなかったからボクは具合でも悪いのかと思って、心配しながら消化にいい食事を作った。
食事の後、ココさんにもらったリラックス効果のあるハーブティーを淹れて運ぶ。トリコさんはまだどこか心ここに在らずだった。
「トリコさん、熱でもあるんですか?」
手を伸ばして額に触れようとすると、突如手を掴まれた。あっと思う間もなく、抱えあげられる。ハーブティーの入ったマグカップが床に転がった。中身が広がり、湯気が立ち込める。独特のハーブの香りが鼻をついた。ボクは状況を飲み込めないまま寝室に運ばれるとベッドの上に投げられた。突然の事に受け身をとれず、頭がくらくらした。そして気が付くと、目の前にはトリコさんの顔があった。ボクの小さなベッドの上では、逃げ場なんてどこにもない。
その夜は暗く長くて、永遠に明けないのではないかと思った。
それ以来、たまにまるでなにかのスイッチが入ったように、そういう状態になることがあった。スイッチのきっかけはボクにはわからない。
突然組み敷かれると、折れるんじゃないかという力で抱きすくめられ、噛み付くように口付けられる。強引に舌で唇を割って咥内に侵入され、口の中を蹂躙される。肺活量の桁が違うから、長いキスの後でボクはいつもげほげほとむせる。
服も剥ければいいという感じで、後で拾うと使いものにならなくなっていることも結構ある。大きくて無骨な手がボクの身体をまさぐる様は、愛撫なんて可愛いものではまったくない。嬲られていると言った方が正しい。
あちこちを執拗に噛みつかれて、ボクは苦痛に耐えるために顔をしかめる。血が滲んでいることも多かった。ボクが抵抗してもしなくても常に腕は押さえつけられていて、くっきりと手の形がわかるくらい痣が残った。
行為の最中、特に最初なんかは本気で死ぬかと思うくらいつらかった。それでもトリコさんはボクが意識を手放すことを嫌がった。ボクが気が遠くなりかけるのを見ると、中断してボクを起こす。ボクは正気に戻って欲しくて何度もトリコさんの名前を呼ぶけれど、激しくなるばかりだった。
こうして突然始まる嵐の夜は、いつも限界が来たボクが気を失うことによって終わっていた。目が覚めると決まってトリコさんはいなくて、ボクの身体は綺麗にされてトリコさんの服が着せられていた。次に会う時にはいつもの笑顔でボクの名前を呼ぶから、ボクもいつものように返事をする。そんな関係が続いている。
もう、何度嵐の夜を終えただろう。
一度目は怖くて声も出なかった。
二度目は必死で逃げて抵抗した。
三度目は泣いて止めてほしいと頼んだ。
四度目は嵐が過ぎるのを待つ小動物のようにただひたすら耐えた。
そして五度目の夜。
その夜は珍しく夜明け前に目が覚めた。
喉がからからに乾いていたので、台所に行こうと思って起き上った。まだまともに歩ける状態じゃなくて、這うようにして移動する。居間のソファでは巨体を丸めてトリコさんが寝ていた。起こさないようにそっと横を通る。冷蔵庫の扉を開けて水を取り出そうとしている時だった。目の前に太い腕が現れて、ボクは背後から抱きすくめられた。
文字通り身体が凍りついた。全身から嫌な汗が滲む。
ボクの身体はもう、限界だったのだ。せっかく嵐が過ぎ去ったと思ったのに。
二度目の嵐を耐えきる余力はどう考えてもなかった。頭の中で逃れる手段を必死に考える。でも、どれも現実的ではなかった。
そんなボクの耳に、トリコさんの呟く声が聞こえた。
か細くて切れぎれだったけれど、それは確かにこう聞こえた。
「行くな」
瞬間
雷に、打たれたような気がした。
身体の中心を鈍器で殴られたような衝撃が走る。痺れが末端まで広がって、指先までびりびりした。心臓がばくばくとうるさい。口から飛び出そうだった。
そうか。ねえ、トリコさん。
もしかして。
あなたが腕の檻に囲うように強く抱きしめるのは
逃がさないとでもいうかのように押さえつけるのは
征服するようにキスをするのは
食べてしまいたいのを我慢しているように噛みつくのは
楔を打つようにボクを抱くのは
眠る母を起こす子どものようにボクの意識を求めるのは
名前を呼ばれて喜ぶ子犬のように腰を振るのは
ボクにおいていかれるのが怖いからなんですか。
その夜、初めてボクはトリコさんといっしょに小さなソファで寄り添って眠った。寄り添うというよりは、ボクがトリコさんの広い胸板の上で眠る形になったけど。眠るトリコさんはいつもよりもずっと幼く見えて、なんだか不思議な気分だった。
次の日の朝起きると、やっぱりトリコさんはいなくてボクは寝室に移されていたけれど、ボクはもう嵐の夜が怖くなくなっていた。
いまはただ、ボクがいくら抵抗しなくても放して欲しいと頼んでも説得しても両腕を自由にしてくれないことだけが、もどかしい。
この腕が自由になったなら、ボクはあなたを抱きしめて、そして
どこにも行かないと伝えてあげるのに。
私、smbがトリコさんの過去を公開してくれたら、トラウマ捏造してトリコさん視点でこの話のちょう鬱い続き書くんだっ!(光り輝く眼で)
小説は萌えるもの突っ込んで書くのでとても楽しいです。十夢さんがやたら出るのも完全に私の趣味です。四天王より出てる。おかしい。
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